退職届・退職願の書き方|縦書き・横書きの記入例と封筒のマナー
退職届(退職願)は、決まった書き方さえ押さえれば、1枚の用紙に10分ほどで書けます。このページでは、縦書きの記入例を番号つきで説明し、横書きの場合の並び方、そのまま使える文例、書くときの注意点、封筒と提出のしかたまでを順番にまとめました。
書く前に用意するもの
- 用紙:A4 または B5 の白い無地の用紙。コピー用紙で問題ありません。便箋を使う場合は、柄のないシンプルなものにします。
- 筆記具:手書きなら黒のボールペンか万年筆(消せるボールペンや鉛筆は使いません)。パソコンで作っても構いません。
- 印鑑:認印で構いません。インク浸透式の印鑑(シャチハタなど)は避けます。
- 封筒:白い無地で、郵便番号の枠がないもの。A4 なら長形3号、B5 なら長形4号。
- 退職日:上司と相談して決めた日。自分の判断だけで決めた日を書かないようにします。
退職願・退職届・辞表のどれを書くか
表は横にスクロールできます →
| 書類 | 使う場面 | 撤回 |
|---|---|---|
| 退職願 | まだ上司と相談している段階で、退職を願い出るとき | 会社が承諾する前なら撤回できる場合がある |
| 退職届 | 退職の合意ができたあとや、会社から提出を求められたとき | 原則としてできない |
| 辞表 | 会社の役員などが職を辞するとき | 原則としてできない |
| 辞職願 | 公務員が退職するとき(宛先は任命権者) | 辞令が出る前なら撤回できる場合がある |
迷ったときは、まず「退職願」を選べば間違いありません。違いの詳しい説明は 退職の手続きと準備の流れ、公務員の場合は 公務員の辞職願・辞表の書き方 をご覧ください。
縦書きの書き方(記入例)
縦書きの退職届を例に、どこに何を書くかを説明します。番号は見本の位置に対応しています。
- 表題:用紙の一番右の列に「退職届」(または「退職願」)と書きます。上を少し空け、字と字の間を広めに空けます。
- 書き出し:「私儀(わたくしぎ)」と書きます。へりくだる意味があるので、行の一番下に書くのが決まりです。「私事」でも構いません。
- 本文と退職日:「このたび一身上の都合により、令和●年●月●日をもって退職いたします」と書きます。退職願なら「退職いたしたく、ここにお願い申し上げます」とします。
- 提出日:書いた日ではなく、実際に提出する日を書きます。縦書きの日付は漢数字(令和八年十月一日)が一般的です。
- 所属:正式な部署名を、氏名の右隣の列に、用紙の下のほうに書きます。
- 氏名と押印:氏名も下に寄せて書き、その下に押印します。
- 宛名:会社の正式名称と、最高責任者(代表取締役社長)の氏名を書き、敬称は「殿」にします。自分の名前より上の位置に来るようにします。
本文は2列に分けて書くと、見本のように収まります(「〜をもって」までで1列)。Word のテンプレートで作るときは、数字を漢数字で入力してください。半角の数字は縦書きでは横向きに印字されます。
横書きの書き方
会社に横書きの書式がある場合や、パソコンで作る場合は横書きでも問題ありません。上から次の順に並べます。
- 表題(中央):「退職届」
- 提出日(右寄せ):令和●年●月●日
- 会社名と宛名(左寄せ):●●株式会社 代表取締役社長 ●● ●● 殿
- 所属と氏名(右寄せ):●●部 ●● ●●(押印)
- 書き出し(右寄せ):私儀
- 本文:このたび一身上の都合により、令和●年●月●日をもって退職いたします。
- 結び(右寄せ):以上
横書きでは、日付は算用数字(令和8年10月1日)で書いて構いません。横書きのテンプレートは テンプレートのページ にあります。
そのまま使える文例
「●●」の部分を書き換えてお使いください。縦書きの場合は、上から順に右の列から書いていきます。
退職願の文例
退職願
私儀
このたび一身上の都合により、令和●年●月●日をもって退職いたしたく、ここにお願い申し上げます。
令和●年●月●日
●●部 ●● ●● 印
●●株式会社
代表取締役社長 ●● ●● 殿
退職届の文例
退職届
私儀
このたび一身上の都合により、令和●年●月●日をもって退職いたします。
令和●年●月●日
●●部 ●● ●● 印
●●株式会社
代表取締役社長 ●● ●● 殿
定年退職・病気療養・公務員などは書き方が少し変わります。ページの最後の「状況別の書き方」をご覧ください。
書くときの注意点
- 理由は書かない:自己都合の退職なら「一身上の都合により」で十分です。不満や詳しい事情は書きません。退職勧奨に応じて辞める場合は「貴社からの退職勧奨に応じ」と書きます(よくある「困った」参照)。解雇など会社都合の退職では、原則として退職届は必要ありません。
- 日付は2つ:本文の「退職日」と、末尾の「提出日」は別の日です。取り違えに注意します。
- 間違えたら書き直す:修正液や修正テープ、二重線での訂正はせず、新しい用紙に書き直します。
- 1枚に収める:用紙は1枚にまとめ、裏面には何も書きません。
- 控えを取る:提出する前にコピーを取っておくと、退職日などを後で確認できます。
用紙の折り方と封筒
用紙は三つ折りにします。下から3分の1を折り上げ、次に上から3分の1を折り下げて、書き出しの部分が一番外側にかぶさるようにします。封筒は白い無地のものを使い、表の中央に「退職届」、裏の左下に所属と氏名を書きます。見本と送り方は 退職届の封筒の書き方 にまとめています。
提出のしかた
退職届は、直属の上司に手渡しするのが基本です。退職の意思を口頭で伝えて合意ができたあと、会社の指示に従って提出します。人事部に直接持ち込むのは、上司の頭越しになるので避けます。休職中などで出社できない場合は、郵送することもできます(退職届を郵送・メールで出すとき)。
よくある質問
パソコンで作ってもいいですか?
問題ありません。会社の指定がなければ、パソコンで作っても失礼にはあたりません。手書きのほうが丁寧な印象になるという考え方もあるので、気になる場合は署名だけ手書きにします。
縦書きと横書きは、どちらがいいですか?
縦書きが一般的ですが、横書きでも問題ありません。会社に決まった書式があれば、それに従います。
日付は和暦と西暦のどちらで書きますか?
どちらでも構いませんが、1枚の中で統一します。会社の書類が和暦なら和暦に合わせると無難です。
退職日はいつにすればいいですか?
上司と相談して合意した日を書きます。期間の定めのない雇用(正社員など)の場合、法律上は退職を申し入れてから2週間で雇用契約が終わりますが、就業規則で「1か月前まで」などと決めている会社が多いので、まず就業規則を確認しましょう。
印鑑がないとだめですか?
法律上の決まりはありませんが、署名の下に押印しておくのが一般的です。認印で構いません。
テンプレートを使う
このページの書き方どおりに配置した Word・PDF のテンプレートを無料で配布しています。日付や名前を入力するだけで完成版の PDF を作ることもできます。入力した内容はブラウザの中で処理され、どこにも送信されません。
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状況別の書き方
職種や退職の理由によって、宛先や書き出しが変わることがあります。当てはまるものがあればあわせてご覧ください。
- 公務員の辞職願・辞表の書き方(宛先は任命権者)
- 定年退職届の書き方(「一身上の都合」とは書きません)
- 病気・療養で退職するときの退職届(病名は書かなくて構いません)
- 看護師の退職届の書き方(宛先は院長)
- 介護職の退職届の書き方(宛先は施設長)
- 保育士の退職届の書き方(宛先は園長)

