退職の手続きと準備の流れ|切り出し方から引き継ぎ・返却物まで
退職届を書く前にやること
退職届けを書く前には必ず「本当に今、退職をするべきか」ということをしっかりと考えておきましょう。退職する要因は様々で、中には「こんな職場耐えられない」と、ついつい感情的になって退職を決意される方がいらっしゃいます。しかし、感情に任せて本当に退職するべきなのかを充分に考えましょう。
「退職後の生活は大丈夫なのか」
「転職先を見つけてからでも遅くないのではないか」
「本当に今の仕事をやめるべきなのか」
を今一度冷静になって考えてみましょう。また、自身が悩みを抱えている際、往々にして視野が狭くなっている方々がほとんどです。できれば、家族、友人、恋人ではなく、ハローワークの相談員、民間の人材会社のキャリアコンサルタントなどのキャリアの専門家に一度相談することをお勧めします。冷静になって、自分の現状と今後についてしっかりと考えてから退職届を書くようにしましょう。
退職届、退職願、辞表の違い
会社を退職するには主に以下の2つの方法があります。
・会社に退職の希望を示し、会社から合意が得られたら辞める方法 → 上司に退職願を提出
・会社に対して一方的に退職の最終意思決定を通告する → 上司に退職届を提出
「退職願」
一般的に「自己都合」による退職の際に使います。自分から会社に退職を願い出るための書類であり、双方の合意により雇用契約を解約してもらうための申出です。退職するためには、まず退職願を上司に提出し、それが人事権を持った人に届き、退職の承認がなされて、初めて法的に有効になります。退職願はあくまで申出ですので、退職願を提出した時点では退職とならず、会社が承諾するまで撤回することができます。円満退職を望むなら、「退職願」を提出するようにしましょう。
「退職届」

退職届は、退職することを会社に届け出る書類です。会社の承諾を必要としない最終的な意思表示なので、提出したあとは原則として撤回できません。上司と話し合って退職の合意ができたあとに正式な手続きとして提出するほか、会社から「退職届を出してください」と指示された場合にも使います。
※解雇など会社都合で退職する場合は、原則として退職届を出す必要はありません。
「辞職願(辞表)」

会社の役員や公務員がその職を辞める際に使います。役員と会社は雇用契約ではなく委任契約(会社の経営を役員に委任する契約)を結んでいるため、従業員の退職願・退職届ではなく「辞表」を提出します。公務員の場合は、「辞職願」を提出するのが一般的です。
まとめると退職届、退職願、辞表の違いは以下になります。
・自己都合による退職を希望する場合は、「退職願」を提出
・退職の合意ができたあとや、会社から指示された場合は、「退職届」を提出
・役員の場合は「辞表」、公務員の場合は「辞職願」を提出
それぞれのテンプレートは退職届・退職願テンプレート(Word・PDF)からダウンロードできます。
退職届を書く前に、退職までのスケジュールも考えよう
退職の意思が決まったとしても、すぐに退職届や退職願を書くのはやめましょう。まずは、退職までの大まかなスケジュールを自分で作成し、円満退職に向けてどのように進めて行くかなどをしっかりと考えておく事が大切です。理想のスケジュールを以下にまとめましたので、参考にしてください。
【退職日の1~2ヶ月前】
あなたの仕事の引き継ぎや後任者の手配などを考えると、円満解決を望むなら、この時期に退職の意思を告げましょう。退職日が繁忙期の時期と重なってしまう場合は、もう少し前から退職の意思を会社に告げてあげても良いでしょう。
【退職日の2週間前】
後任者が決定次第、後任者にあなたの仕事を引き継いでいきます。営業の人は後任者と同行して挨拶をすべきお客様か、お電話のみでの挨拶でも問題ないかをじっくりと検討した上で、計画的に業務の引き継ぎを行います。
【退職日の1週間前】
後任者の業務の引き継ぎを行いつつ、仕事上お世話になった人への挨拶状を準備しましょう。また、退職に向け、会社に提出する必要のある書類の準備やあなたのパソコンデータやデスク回りのものの整理を行います。
【退職日の前日】
会社で使用したデスク、ロッカーなどを整理し、会社に返還する必要があるものや、破棄するもの、自宅に郵送するものなどを整理しましょう。
【退職日当日】
上司や同僚へ退職の挨拶を行います。直接、退職の挨拶ができない場合は、退職の挨拶メールを作成して、送信するようにします。
※上記は一般的に理想としているスケジュールです。退職時に時間を取られるのは一番引き継ぎの業務です。後任者も多忙である中、自身の都合だけで引き継ぎを進めるのではなく、相手の状況をしっかりとみて、適宜引き継ぎをしていくようにしましょう。
退職届を出すタイミングと時期について

退職願(退職届)は上司に退職を承認してもらったら、すぐ提出するように準備しておきましょう。提出先は直属の上司で問題ありません。ただ、上司に渡すタイミングはある程度考えましょう。他のメンバーがいる中で渡すとメンバー内の雰囲気がぎくしゃくしたりしてしまいますので、上司を別室に呼び出して提出する、早朝や夜など回りに人が少ない時間帯を見計らって提出するなど回りへ配慮しながら提出するようにしましょう。
また、上司も人間です。機嫌が良いときもあれば、悪いときもあります。仕事が忙しい時に退職届を出すと、上司が感情的になる可能性があります。上司や同僚の状況をしっかり把握して退職届を提出しましょう。
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状況別の注意点
立場や事情によって、進め方が変わる場合があります。
- 公務員の退職は任命権者の承認をもって成立するため、民間企業とは手順が異なります。
- 病気・療養での退職は、退職前に傷病手当金や休職制度が使えないか確認してください。
- 定年退職は書類の提出自体を求めない会社もあります。
やることを時期別の一覧で確認したい方は 退職までにやることリスト をご覧ください。
